Written by ART Driven Tokyo

「浮世絵現代」会場写真

東京国立博物館 表慶館で「浮世絵現代」展が開催されています。
江戸時代の浮世絵の技術で、現代を代表するアーティストたちが新作を作りました。

参加作家は、とても豪華な顔ぶれです。

水木しげる、安野モヨコ、楳図かずお、石ノ森章太郎、佐藤晃一、黒川紀章、和田誠、草間彌生、横尾忠則、田名網敬一、加藤泉、塩田千春、名和晃平、ロッカクアヤコ、李禹煥、アントニー・ゴームリー、ニック・ウォーカー、ジェームス・ジーンなど。

江戸時代から続く、本格的な木版画の技法が使われています。
職人が、版木と和紙を使って、1枚ずつ丁寧に摺っています。

色の美しさや線のキレは、デジタルとは違う趣があります。
じっと見ていたくなる作品ばかりです。

「浮世絵現代」会場写真

塩田千春の作品(すぐ上の写真)では、赤い繊細な糸の物語が表現されています。
李禹煥の静かな対話を感じる作品もあります。加藤泉の作品(冒頭の写真)は、いつにも増して幻想的です。

国もジャンルも越えたアートがそろいます。

「浮世絵現代」会場写真

漫画ファンも見逃せない内容です。
水木しげるが描く「妖怪道五十三次」。
安野モヨコによる美人画もあります(すぐ上の写真)。あの人気漫画「さくらん」のきよ葉が浮世絵になるなんて、うれしい限りです。

展示はカラフルでポップ。直感で楽しめます。

展覧会概要

タイトル:「浮世絵現代」
会期:2025年4月22日~6月15日
会場:東京国立博物館・表慶館
時間:9:30~17:00(入場は閉館の30分前まで)、金土は20:00まで
休館日:月曜日
入場料:一般 1400円、大学生 700円、70歳以上 400円、高校生以下・障がい者手帳提示と付き添い1名 無料
展覧会URLhttps://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2693

※特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」(平成館)または「イマーシブシアター 新ジャポニズム」(本館特別5室)の観覧券をお持ちの方は、観覧当日に限り本展を無料でご覧いただけます。