Written by 竹田さをり Publisher of ART Driven Tokyo

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画像提供:アートフェア東京

⽇本のアートマーケットを牽引し続ける日本最大のアートフェア、アートフェア東京は、国内外34都市から139のギャラリーが出展し、東京国際フォーラムを会場に、3⽉6⽇〜3⽉9⽇の期間でのべ5万人以上の来場者を迎えて終了した。

堅実な内容、美術史の文脈に沿って

漫画家・鳥山明氏の死去直後に開催された昨年は、漫画をテーマにした内容で好評を博した。今年は芸術的な文脈に沿った作品が手堅く揃った。2005年から開催されているアートフェア東京には、すべての価格帯に、高品質の、間違いない作品が揃うのが特長だ。奈良美智草間彌生岡本太郎ら有名作家の作品も見られ、有望な新進作家の作品もきらめく。

画像提供:アートフェア東京

KENJI TAKI GALLERY(上の写真)は、塩田千春の鍵の写真作品を展示した。鍵は塩田が2015年のヴェネチア・ビエンナーレで使用したモチーフ。塩田は、日用品を使って 「存在とは何か?」を追求するインスタレーション・アーティストだ。

鍵は人間にとって重要なアイテムであり、鍵をかけることで身を守ることもできるし、鍵によって自由を奪われることもある。鍵を開けることで、冒険の旅に出ることもできる。鑑賞者は、鍵にまつわるそれぞれの思い出とともに、別世界へと誘われる。

画像提供:アートフェア東京

MAHO KUBOTA GALLERY(上の写真)では、人物や風景など伝統的なモチーフをミニマルな要素で表現するジュリアン・オピーの立体作品を展示。

画像提供:アートフェア東京

アンディ・ウォーホルの「花」(上の写真、Sho+1)など、超有名作家の作品も。

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村上隆氏率いるカイカイキキギャラリー(上の写真)。

画像提供:アートフェア東京

TomuraLee(上の写真)のKAZURIは、妖怪という日本独自の文化を扱った、ユニークで洗練された作品。

画像提供:アートフェア東京

足元で動くオブジェクトも面白い。

Photo:ART Driven Tokyo

オープニングセレモニーには、日本のアイドルグループとして高い評価を得ている乃木坂46のメンバー、池田瑛紗(てれさ)が登場した。彼女は日本で最も権威のある東京藝術大学の学生であり、セレモニーを華やかに彩った。