Written by ART Driven Tokyo

現代美術としての「書」に注目した展覧会「書の地形学」が、4月25日からYUGEN Gallery(南青山)で開催されます。参加作家は4名。山本尚志、AKIKO、Kazumi Okamoto、田中岳舟。それぞれが異なるアプローチで、「記号」と「風景」の重なりを探ります。

山本尚志が新作発表―書を越境し、爆発させる

注目は、山本尚志の〈Waterfalls〉シリーズ。未発表のスケッチをもとに、本展のために制作されました。流れ落ちる滝のような筆致。リズムと構造が絡み合い、見る者の視線を引き込みます。

AKIKOはオノマトペを使い、記号によって匿名の心象風景を描き出します。Kazumi Okamotoは、書を「音に”カタチ”を与える手段」と捉え、記憶や気配をそっとすくい上げます。建築を学んだ田中岳舟は、書をドローイングとして再構築。図面のように緻密でありながら、有機的な筆致が共存します。

5月10日にはトークイベントを開催。ゲストは美術評論家・清水穣氏。山本尚志とともに、「書」と現代美術の接点を語ります。

“読む”と“観る”のあいだに立つ、書の地形。思考と感性が交差する場を、ぜひ体験してください。入場無料。

展覧会概要

「書の地形学」Topography of Calligraphy

出展作家
山本尚志
田中岳舟
AKIKO
Kazumi Okamoto

会場
YUGEN Gallery
東京都港区南青山3-1-31  KD南青山ビル4F

会期
2025年4月25日(金)〜5月12日(月)

開館時間
平日:13:00〜19:00
土日祝:13:00〜20:00
※最終日のみ17:00終了

休館日
なし

関連イヴェント
①オープニングレセプション
日時:2025年4月26日(土) 18:00〜20:00
②トーク
日時:2025年5月10日(土) 18:00〜19:30
登壇者:山本尚志(本展出展作家)、清水 穣(美術評論家)

入場料
無料

協力
Yumiko Chiba Associates