女性美を様式化、独自のストーリー性
タイトル:グィド・アルジェンティーニ「フィレンツェのささやき」展(Sho+1にて開催)
会期:2023年10月13日(金)~11月11日(土) 会期終了
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歴史的に、女性美の追求は、アーティストの主要テーマ。イタリア人写真家、グィド・アルジェンティーニは、なかでも、おしゃれでクールな作風で、LAやヨーロッパで大人気だ。
1996年に本格的に写真家としての活動を開始した。近年は、作品の中に独自の物語性を漂わせ鑑賞者の想像力をあらゆる方向から刺激することに関心をもち、様々なシリーズ作品に取り組んでいる。本展は、代表作である「シルバー・アイ」から「プライベート・ルーム」そして「リフレクション」シリーズで構成し、女性の美を最大限に引き出し様式化された秀逸な作品を振り返る展示となっている。
セクシー&クール、おしゃれな上野のギャラリーで
イタリア、フィレンツェ生まれ。大学では薬学を専攻していたが、23歳で写真家としての本格的なキャリアをスタートさせる。2003年 初めての作品集 ”Silvereye” を刊行した。ダンサー、体操選手、空中曲芸師といったモデルの全身を銀色に塗り、スタジオの中で彼女たちが繰り出す動きを捉え、彫刻のように見せることに挑戦した。
2005年 には、”PRIVATE ROOMS”を発表。密室をテーマに女性のエロティシズムと美の両面から考察した。2007年の “REFRECTIONS”では、反射をテーマに女性の姿をすべて反射する物体を通して表現した。2010年の “SHADES OF WOMAN”から、被写体の表情や肉体に、よりストーリー性を持たせることをコンセプトにした新たな表現を目指す。2013年 ”ARGENTUM”は、2003年にスタートしたシルバーシリーズの最終版だ。2018年 ”EROS”は、風景と女性が一つの空間に並列する作品で、原点となるテーマ「EROS」に取り組んだ。
Sho+1は、東京・上野にある、おしゃれなカフェのような外観の、入りやすい雰囲気の現代アートギャラリーだ。
現代美術の巨匠作家の秀逸な作品と国内外の若手作家から中堅作家までの作品に焦点をあて、ポップ・アートをコンセプトとした企画展開催やアートフェアへの参加を主体に活動している。特にアンディ・ウォーホルとジャン=ミッシェル・バスキアの作品に関しては専門知識を持って国内外のコレクターのニーズに幅広く応えてきた。また、写真の分野ではヘルムート・ニュートンを始めとする国内外の写真家とのコラボレーション・プロジェクトを多数手がけ、様々な作品を世に送り出してきた。
取扱作家は、フィリップ・コルバート、ジョナサン・セリガー、イ・ドンギ、ロドニー・アラン・グリーンブラット、グィド・アルジェンティーニ、佐藤ブライアン勝彦、付箋girl®︎、櫻井充、木村尚樹、三澤憲司。
編集部のひとこと
アルジェンティー二が表現する女性美には、哲学的で、論理的なクールさがある。独自の物語に浸り、あなたの日常を彩ってもらいたい。
グィド・アルジェンティーニ 展覧会歴
1996年 ロサンゼルス、Todd Kaplan Gallery
1998年 ロサンゼルス、Todd Kaplan Gallery
2006年 ベルリン、Camera Work
2006年 モスクワ、James Gallery
2006年 ミュンヘン、Galerie Reygers
2007年 東京、Galerie Sho Contemporary Art
2009年 フィレンツェ、Photo Art Research
2009年 ウクライナ、Brucie Collections, Kiev
2010年 東京、Galerie Sho Contemporary Art
2010年 ブリュッセル、Young Gallery
2011年 ウィーン、Photographers Limited Editions
2012年 マイアミ、Unix Fine Art
2013年 東京、Galerie Sho Contemporary Art
2022年 東京、Sho+1
展覧会概要
グィド・アルジェンティーニ個展「フィレンツェのささやき」
会 期|2023年10月13日(金) – 11月11日(土)
時 間|12:00 – 18:00 / 日・月・祝 休廊
会 場|Sho+1
入場無料
ウェブサイト: https://shoplusone.com/
アクセス
〒110-0005 東京都台東区上野1−4−8 上野横山ビル1F
最寄駅 : 東京メトロ千代田線 湯島駅 出口6 東京メトロ銀座線 末広町駅 出口4