ART Driven Tokyo 発行人編集長 竹田さをり
「46歳で挑戦したNY、愛する日本との落差に愕然としました」
たったひとりで、親戚も友人もいないニューヨークに、46歳で挑戦したときのことです。世界のアートの中心・チェルシー地区で見た光景に、わたくしの心は踊りました。毎週金曜日の夜7時、いつもどこかの商業ギャラリーで、新しい展示会のオープニングパーティーが開かれていて、そこには、ごく普通の会社員が友人同士で訪れ、ワイン片手に新作を楽しみ、気に入ったアートを「甥っ子が生まれたから、プレゼントに」「友人が引っ越したから、新しいキッチンに飾ってほしくて」と、気軽に買い求めているのです。
夢のような光景です。ギャラリーのドアを開けると、そこには、人間の美の想像力の粋たちが、さまざまな形で待っているのです。アートファンたちは、自分の好みに合う、そして、今まで見たことがない、個性的な作品を探して商業ギャラリーを巡ります。
「日本初、商業ギャラリー専門のニュースサイト」
「英語で、世界に発信します」
愛する日本に帰ってきて、あまりの落差に考え込みました。日本人の芸術家は、その能力の高さ、職人技の誠実さに比べて、あまりにもうまくいっていないのです。潤っているのは、一部の投機家だけで、日本人芸術家を扱う商業ギャラリーも苦しい。草間彌生さんも、やっと70歳を過ぎて作品が売れるようになったのですから。日本では、アート鑑賞とは、美術館で、評価の定まったアーティストたちの作品を「拝見」することにとどまっています。幼いころから、学校教育やら家族の影響で、現代アートに触れる機会に恵まれ、自分の審美眼でアートを気軽に買う、という欧米のアートファンとは大違い、というのが、残念ながら、現状なのです。
わたくしたちジャーナリストにも、その責任の一端があると考えます。評価の定まったアートしか論じないからです。この状況を打開するため、わたしは、日本で初めて、日本の商業ギャラリーの情報発信に特化したニュースサイトART Driven Tokyoを立ち上げました。日本のアートを英語で発信する貴重なプラットフォームです。ターゲットは世界と日本の富裕層です。
「日本の現代アートを世界に向けてブランディング」
「インバウンドの目玉に日本の現代アートを」
わたしは、日本のアートを世界に向けて、ブランディングしていきます。インバウンドの目玉に、ぜひとも、日本の現代アートを加えていただきたい。海外のアートファンは、日本への旅行を計画するとき、英語で日本のアートを紹介するART Driven Tokyoに必ずたどり着くでしょう。すべての記事は、「このギャラリーに行ってみたいな」「このアーティストの作品を見てみたいな」と思わせる内容になっています。朝日新聞記者として23年培った客観報道の力に加え、デジタルマーケティングやSEOの知識を駆使しているからです。ART Driven Tokyoの各記事が、グーグル検索のトップページに次々とランクインし、世界のアートファンの耳目を引くことを確信しています。孤軍奮闘する日本の芸術家のみなさん、商業ギャラリーのみなさん、待っていてください。ペンと紙を持ち、カメラを担いで参上しますから!
代表略歴
東京大学教養学部教養学科アメリカ科を卒業後、23年間、朝日新聞記者。広告が取れて、かつ、社会に役立つ新紙面を続々と立ち上げる。日本の新聞で初めてファッション報道のページを創設。NYやパリ、ミラノのファッションショーを取材し、モードを社会現象、文化として分析・紹介する新しい批評スタイルを確立した。
英語が不得意な日本人の救済のため、日本語・英語を併記した英語学習雑誌アエラ・イングリッシュを創刊。日本語・英語のバイリンガル。NYの9.11テロ事件発生直後、混乱する現地を取材し、悩み復活するアメリカを報道した。
2014年にフリーランスとなり、単身ニューヨークに渡る。活況を呈するアート地区チェルシーの芸術家、ギャラリストと親交し、アート・ジャーナリストとしてNYのオンラインアートマガジンに批評記事を寄稿。帰国後は、最新のSEO技術を駆使し、IT企業のオウンドメディアの構築・運営を数多く手がける。2023年9月、日本のアートを世界にバイリンガルで発信するニュースサイトART Driven Tokyoを創設。