種子のパワーを、根気よく点々と、粒子の描写で表現する版画家・佐竹広弥。小さなものたちがうごめく世界は、ヒエロニムス・ボスの雰囲気を持ち、楽しい。
画廊巡り
表示中: 1 - 10 / 12 記事彫刻のようなドレス。小泉智貴個展は主客転倒の美
レディー・ガガ、ビョークの晴れ舞台を彩る小泉智貴のフリルドレスは、当初、驚きを以て迎えられ、批判する人もいたという。
東京・天王洲のYUKIKOMIZUTANIで初個展「Tomo Koizumi」を開催中の小泉の作品は、なぜ衝撃的なのか。
写真家・堀江美佳、誠実の青で世界の和解を願う
写真家・堀江美佳の作品には、青が広がっていた。
青か。なるほど、青か。
色を絞る表現は大いにあり得るだろう。だが、なぜ青なのか。
個展「雪解け水」には、抜けるような青の美が展開されている。しかし、この世には、さまざまな色があるのに、なぜ、青なのか?
そこには、どんな青があったのか。
ミステリアスをポップに表現。Sho+1の若手グループ展
占星術師のキュレーションによる「ミステリアスな真実の探求」をテーマにした展覧会とは? しかも、ギャラリーのオーナーは、アンディ・ウォーホルやジャン・ミシェル=バスキアを専門的に日本に紹介してきたアートディーラー。期待を胸に、東京・上野のSho+1に向かった。
日本の風景はこんなにカラフル!-エマ・トンプソン展に見る新しいミニマリズム
世界を旅し、その土地の建築を新しいミニマリズムで表現する。英国人アーティスト、エマ・トンプソンにとって、日本の風景は、カラフルで温かい。
無比の個性に隠れた寂寞の黙劇。南谷理加個展「Silent Play」は実験の世界
画家・南谷理加の絵柄は優れてユニークでダイナミック、表情豊かなのに、じっと見ていると、寂寥感にも似た静かな気持ちになるのは、なぜなのだろうか。
庭師のように空間も彫刻する-大黒貴之個展「GARDEN」に見る「揺らぎ」の哲学
名だたる骨董商も価値を認める彫刻家、大黒貴之の個展が赤坂のMARUEIDO JAPANで開かれている。その魅力は「空間も彫刻する」ような独特の世界観にある。
誰もいない森の中での孤独、恐れ、驚き、そして至福の体験-俳優・アーティスト、ジョセフ・リーの新境地
韓国系米国人俳優/アーティストのジョセフ・リーの個展が、東京・渋谷のディーゼル・アート・ギャラリーで開催された(会期終了)。コロナ禍で、自然の偉大さを認識し、バイロンの詩によせて、リーならではの力強い筆致で森を描いた。
混沌を、水玉でオーガナイズする-nomocoのインクによる癒しと挑戦
混沌を水玉で整理するーインクならではの透明感と色使いの巧さで知られるnomocoの個展は、偶然からの発見と、絵の中に飛び込むようなトランス感。絵の中に住む誰かのメッセージに癒された。
誕生と破壊、右往左往する現代人-山田周平「目玉焼き」展 揺れる目玉に感じる「微妙なずれ」と「疑い」
揺れる巨大な目玉たちが、現代人の右往左往ぶりを表現する。コンセプチュアルだけど楽しい山田周平の「目玉焼き」展が、天王洲の寺田アートコンプレックスで開催中。「目玉は卵を妬み、卵は目玉に憧れている」。ヒッチコックの映画「白い恐怖」にインスパイアされた。